ashikano's blog

50男の日々の暮らし。

母が亡くなったもので…

6月末、入院中であった母が永眠しました。まーそんなことで実家の岡山に戻っておった次第です。

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火葬中の炉のカギって…遺族代表(私)に渡されるんですね。ちょっとビックリ

深夜、入院先の主治医より、母が誤咽性肺炎により亡くなったとの連絡がありました。これまで何度か肺炎を起こしていたので「致し方ないか…」という感じでした。

 

1)病院側から亡骸の早急な引き取りを依頼される

「夜中なのにー」と泣きたくなりましたが、そんなものらしいです。そのため葬儀会社(亡骸の搬送、霊安室への安置を行ってくれる)等を検討する時間的余裕はあまりありませんでした。不謹慎かもしれませんが、葬儀方法や葬儀会社は事前に考えておくべきと思いました。

 

2)葬儀は「直葬」を選択してみた

 我が家は、身内や友人が少ないし…そんなに信心深くもないし…無職なので世間体気にする必要ないし…お金も無いし…ということで、葬儀は葬式をせず火葬のみを行う「直葬」を選択。葬儀費用は¥193,000円でした。しかしこの葬儀方法…対応がビジネスライクで評判が悪い、納骨の際にお寺ともめる(我が家の遺骨は散骨予定なので該当せず)、葬儀会社が儲からない等々いろいろとあるみたいですね。私のケースでは特に支障ありませんでしたが…

 

3)後期高齢者医療制度の対象者には葬祭料が支給される

 母が使用していた後期高齢者医療被保険者証の返納を行うため市役所に伺ったところ、喪主に葬祭料(5万円)が支給されるとのことで手続きを行いました。ビンボー人にはありがたい制度です。その他、年金未支給額、未払いの介護保険給付金の受け取り手続きも行えるとのことでしたが、私事により申請しませんでした(下記参照)。

 

4)相続放棄を自分でやってみた

 お恥ずかしながら…母は連帯保証人絡みで多少負債を抱えていました。実家は借家で資産も無く「債務超過」でしたので…相続放棄をやってみようと思い立ちました。調べてみますと…我が家は母一人子一人、係争案件は特に無い状況でしたので、弁護士等に依頼せずとも個人で申請可能とのこと。そのやり方は…

  • 家庭裁判所で「相続放棄申述書(記入例・必要書類の説明書付き)」をもらう 
  • 市役所で母の住民票除票、母と自分の戸籍謄本をもらう(あわせて¥750円)
  • 印紙(¥800円)と返信用切手代をあわせ、所轄区域の家庭裁判所に提出 

 結果として…時間的には半日、費用¥1,632円で申請できてしまいました。そんな訳で相続人が受け取れる未払いの介護保険給付金等の請求は行いませんでした。

 

5)ロング・ショートステイは使えなくなる?

 私の母は入院直前、特別養護老人ホームに入所していましたので、遺品の引き取りに伺いました。少し我が家の特養ホーム利用の経緯をお話しますと…

  • 母は実家のある岡山、私は仕事のため東京にて生活。
  • 母、リウマチ悪化のため片足切断。車いす生活に入る。
  • 自宅での介護は困難であったため、担当ソーシャルワーカーさんと相談のうえ費用の安い特養ホームへの入所を検討するも…どこも定員いっぱい。
  • 入所できるまでの間、ロング・ショートステイ(下記参照)を継続利用することに。
  • 1年半のロング・ショートステイ利用の後、正式に特養ホームへ入所。

 ロング・ショートステイとは、特養ホームが定員いっぱいで入所できない要介護者のための緊急措置として、ショートステイ(家族の介護疲れを解消するため等々に行われる特養ホームへの1ヶ月程度の短期入所のこと)を連続して取り、結果として定員が空くまでの期間入所し続けること(一時帰宅は必要ですが…)を言います。ま、本筋とは違う利用方法ですが、当時の我が家にとってはとてもありがたいシステムでした。役所に何度も掛け合っていただいたソーシャルワーカーさんに感謝です。

  今回、特養ホームの相談員の方とお話した際、今夏からロング・ショートステイの利用は監督官庁からの指導もあり厳しく制限されるとのことでした。故郷に両親を残して働いている方は多いと思いますが、今後介護を行う場合、費用や親族間の調整(だれが介護を行うか?)がさらに大変になっていくのでは…でも(私もそうでしたが)介護なんて身に迫るまで考えないのですよね…でも検討しておくべきですよ。

 

そのほか、実家の遺品処分で30万円近くかかったり等々、あれやこれやありましたが、なんとか落ち着きました。駄文ご寛恕下さい、何かご参考になれば。

 

それではー